合戦開始

今日から蟹との合戦開始です。
築地の国立がんセンターを目指します。中央キャンパスです。
しかし朝早いためか、地下鉄もえらい混みようではありませんか。
座りたくても座れたものではありません。


センターに着いてみれば結構な盛況です。こりゃ待つことになるな。
既に撮影した画像や紹介状を渡して受付を済ませると、脳外科に
案内されます。待つことしばし。やがて名前が呼ばれ、軽く診断が
行われました。


(この診断がとてもおもしろいのでメモしておきましょう。
異状は小脳部なので運動能力の減退が顕著なわけで、目を
閉じたまま片足立ちなどしてみると、これがまたフラつくこと。
また、目を閉じて両腕を伸ばした状態から人差し指で鼻の頭を
できるだけ早く左右交互に触れるという診断を行いました。
小脳の能力を測るための重要な試験であろうことはわかるのですが、
そこはかとなく笑いのこみ上げる動作でした)


診断に用いるデスクトップ機のディスプレイが患者に丸見えなのは、
人によっては賛成できないかもしれません。ディスプレイの内容を
読んで徒に不安を煽られる人もいるでしょうから。
そういえば以前、カルテなどはドイツ語が使われていましたが、そう
いった伝統は消えてしまったのでしょうか。
自分も技術者なので偉そうなことはいえませんが、医療用の
ソフトウェアを開発している技術者の語学力が問題なのかもしれません。


次には、CTで全身をチェック。転移性ですかそうですか。
ヨウ素系の造影剤を撮影に用いたのですが、手足や顔面などが
火照りますな。新鮮な感覚。何度もくりかえしている内に慣れるの
でしょうが、あまり心地いいものではありません。体力が衰えるとき
には、検査に耐えられないかもしれません。
(書いていて気がついたのですが、有名なサイバーパンクと一文字
違いですね。体力が衰えるとき)


一通り検査を終え、その結果を踏まえて先生との面談。撮影結果は
デジタルデータとしてすぐに閲覧可能でした。いい時代になったもの
です(とはいえ、使われているのはWindows機ばかりでしたが)。
肺などの呼吸器系統、胃などの消化器系統に異状は発見されません
でしたが、頭部には腫瘍が確認されます。患部がずいぶんと奥なので、
外科的には除去しきれないとのこと(正直、憂鬱です)。となると、
放射線抗がん剤の出番となるわけですが(そして激烈な副作用とも
戦うことになるわけですが)、腫瘍の性質により治療法は千差万別
なので、切ってみなければわからない模様です。今のところは期限だけ
切られました。
入院生活2ヶ月。とりあえず2ヶ月間は生きているようです。Siren2
発売されないけど、キングコングは観られますな。
手術は来週以降で、日程はまだ未定でした。その間にまだ検査があるの
だとか(PETとかね)。
入院は12/06午後から、築地の国立がんセンターにて。すぐに使える
ベッドがあって何よりですが、考えてみれば脳神経外科の患者は明らかに
少数派でしょうね。案内用の冊子によれば17階ですが、これは明日行って
みてのお楽しみです。


PCは持って行きますが、果たしてこの日記は更新できるのでしょうか?