手術詳細その2

脳が腫れるらしいですよ、切ると。
これだけでも衝撃的な字面ですが、さらに凄いのは、腫れた結果の圧力を逃すために頭蓋骨の一部を取り去るという術式です。
別に外科的手術に文句があるわけではありませんが、いざ説明を伺ってみるとやはり凄まじいものです。これは同意書も必要になりますわ。
用意した書類は4通りになりましたが、これは手術の内容によって変動するでしょう。特に、脳腫瘍手術独自の試薬に関する書類などはローカルすぎますね。使われることが少なすぎるので商売にならない以上、おそらく薬として認可されることはないと主治医の先生も言っていましたし、常にこの書類が必要になるのではないでしょうか。それにしてもこの書類、1年間に何人が書くのでしょう?
手術に備えて、新装備も手に入れました。頭部に5箇所、パッチを張ってMRI検査を行った後、手術が終るまではずさないそうです。術野を正確に把握するために用いるのだとか。夜中、無意識の内に外してしまわなければよいのですが。
2005/12/14の予定ですが、僕はおよそ9:00に意識を失い、いろいろあって15:00には覚醒することになります(この間、自発呼吸すらしなくてよい身分です)。手術自体は4時間ほどだそうです。術後すぐは動けませんが(当り前ですね)、木曜の午後からは点滴を打ちつつ活動できるはずです。とはいえ、本格的に動けるのは抜糸が済んだ後、つまり1週間後の2005/12/21になります。経過によっては強いふらつきが発生するので、リハビリが必要かもしれません。まあ今でもまっすぐ歩けないのですが、これを越えるふらつきとなると、一体どうなってしまうのでしょう。後ろに進むのでしょうか?
腫瘍細胞の採取後は多くの事が分かるそうですが、病理診断の正式な結果は2005/12/24まで出ません。放射線や抗ガン剤を用いた治療もそれからになります。
そう、思いのほか時間があるのです。イチローやポチに代わる、キャスタの名前でも考えながらベッドで静養することにします。