水頭症

2006/01/17(火)の夕方遅く、2回目の手術を受けました。種瘍対策ではなく水頭症対策です。一時間ほど意識を失っているだけの単純なシャンテ術ですが、また全身麻酔を受けたために、肉体的には負担がかかります。具体的には、抗生剤の点滴すらしていない術後の今、病棟を気軽に歩き回れなくなっています。
手術の性質上、主に体の右半分を切る事になるのですが、右半分だけ頭を剃るのも奇妙なので、頭部全体を5厘刈りにしました。中学生以来です。刈ってくれたのは最上階の理髪店主で、その後には洗髪しました。驚いたことに、専用の器具があり、湯水が使えるのです。枕などの寝具はわずかに濡れただけでした。その状態で手術室に向かいます。
意識を失うまで、その昔に暗記した古典を暗誦していたのですが、「月日は百台の過客にして…」とつぶやいてみて出展を忘れていることに気づきました。今調べてみましたが松尾芭蕉ですね。ここでタイムアウトです。
術式上、右の側頭部、右耳後ろ、右胸部、腹膜(右より)と切ってチューブを通すため、手術後の各部位が痛みます(このエントリを書いている2006/01/25には既に抜糸も済んでいますが、術直後は主に痛みと戦っていました)。術後には、口に装着する酸素マスクというものを初めて使いましたが、正直言って煩わしいデバイスです。今回は体力の消耗も大したことがないのでしょう、大声で話すこともできたのですが、すぐに眠ってしまいました。